(illustration:magさん)

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第二回:

『ケン、もっと
くしゃくしゃにしてなの』の回

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『博愛』なんて、洒落臭いの〜。

もっと情緒グチャグチャに! 胸を掻き毟って、みっともない姿、見せてほしいの。
だって、そっちの方が、楽しく生きてる感じ……するでしょう〜?



はぁい。れのなの〜今日も今日とて、夜は眠らず、りのんちゃんの『夢』の中なの。

『夢』は、凄いの〜! れのが、とっても可愛い人間になっちゃうし、イマジネーションのぱわーがあれば、好きなモノもを、何でも持ち込み自由なの。
どうして、こんな世界があるのか……れのにはぜんぜん分からないけど、気持ちイイこと出来れば、なんでも良いの〜。


これはマジ爆笑だから、聴いて! 人の時ならいざ知らず……犬のケンは、うさぎのりのんちゃんに、殆どヤらせてもらえないの。
「雑種の犬はちょっと。」
……とか言って……。りのんちゃんって、さべつ主義者なの。ウケる! ケン、ざまぁ〜ざぁこざぁこ。愛しているのに、残念なの〜。


その点、れのは……雑種の犬じゃなくって、ムラサキコイヌという……絶滅危惧種の犬さんなの。その類まれなる美貌から、人間に狩られ、れのをたった一匹残して、一族郎党、滅んでしまったのよ。
うっうっ……。涙。……えっ?それは、どこかで聴いた、プロフィールだな……って? そりゃそうよ。

嘘だもの。この世は、あま〜い嘘・嘘・嘘で仕上がっている、飴のかかったお菓子みたいなもの。れのは、その真ん中の、一番美味しい飴細工のお姫様。


このお話も、有害図書なの〜。作者の主義主張としては、ノー・エコ、ノー・サステなんちゃら、ノー・えすでぃーなんちゃらの、『三つのノー』をモットーに、過激を厳守に、書かれているの! 皆さまもご留意の上、お願いするの〜!
くすくす。これも、嘘よ。安心した?でも、半端な覚悟ほど、つまらないものはないの。なにごとも、吹っ切れていかなきゃなの〜。
このお話では、皆々さまへ、常識では考えられない倫理の低〜い強烈なメンバーから、激しい動揺と深い絶望を、お届け致しますので、楽しんで行ってね☆



「れの、どこを向いて誰に喋っているのですか?そんなにも余裕があるんでしょうか?」
さっきも言ったけど、ここは、今夜の『夢』の中!
この、骨と皮みたいな細身も行き過ぎの貧相な人間が、『夢』の中の、ケン。
量産型の男子アイドルに居がちな白髪に、それを台無しにする、コミカルなピンク色のメッシュ。ケンにピタッてくっつくとね、爽やかな、桜の香りがするの。きっとだから、お洋服も、桜のお洋服なの。
さっきは思わずディスったけど、ケンは、せくしー。クレイジーなイエローの瞳に、赤い睫毛が、病んで崩れた感じに笑っているの。


この人が……『今日の、れの達』の、飼い主さん、なの〜。
ケンは、ハートの女王様みたいな、真っ赤なはぁとの王座に腰掛けて、お月様みたいな目を細めて、階段の下に転がっているれの達を見て、ニヤニヤ笑いました。やな感じ!
真紅のカーペットは、クソ安な粗悪ローションで、べとべと。せっかく、今日の『夢』の世界は、れのの大好きなゴシックの世界観にしてもらったのに。
 


『夢』の世界は昔……雨の降っていた時や、他の知らない人が入って来てしまったことが、あるって聴いたの。
今はそんなこと全然ないし、お空の色や咲いてるお花、建物に家具、すべてが自分達で思い描いたように、素敵になれるの。
りのんちゃんを中心とした、れの達のイマジネーションにより、その世界は自由自在なの!
ビロードのカーテンの外は、星もない夜。このお部屋は、階段の上の、王様の座る玉座の他には、余計なものは何もないの。大理石の床が、裸の素足に、冷たいの。



お話が少し戻るけれど……ケンのえっちな玩具は、れのに言わせれば質が良くないの! 本当にあの桜餅のバッグは、下らない玩具しか入ってないの。

内緒話をしちゃうの。桜餅の肩掛けバッグには……りのんちゃんの大好きな、ばぁちゃん家にあるみたいな、素朴で美味しいお菓子とかも入ってるけど……基本的に、ヤリチンの所持品しか入ってなかったわ。何度か、勝手に中身をガサ入れしたから、間違いないの。(手癖が悪いって?上等なの〜。)
それもその筈、ケンは、りのんちゃんと一緒に旅をする前は、行きずりのお姉さん方の家を転々とお世話になりながら、ついでにお小遣いまで貰っちゃって、この辺をフラフラと彷徨いているだけだったの!
 

ケンは、それを「博愛です。」と呼んだわ。今、途方も無く世間知らずなりのんちゃんを、ケンが教育など……してあげているようでいて、地金は、カスなの〜。


ケンの瞳の中には……よ〜っく見るとね、小さな星の煌きが、うす〜く消えかけているの。それは、実家からの自立を志した時、目に灯った尊い星の光だったそうだけど……肝心の家を出てからの生活がグダすぎて、今ではその星の光は見る影もなく薄れてしまったの。がっかりね。
ちなみに言うと!れのの瞳はね、よ〜っく見ると、可憐な紫陽花のお花が入ってるの!これは、一番のお気に入りなの。……まぁ、ただのカラコンなの。れのには、瞳の星の光なんてないわ。大人の証なんて、じゃまなだけ。快楽の、足枷よ。いつまでも、子どもでいたいもの。赤ちゃんなんでチュ〜。誰か〜お世話をして〜。ミルクを飲ませて〜。おしめも替えて〜。



「まぁ……別に私は、このままでも、構わないんですよ。れの達が、困るってだけです」

おっきな玉座の肘掛けに寄り掛かり、ケンは頬杖をついたの。気の狂ったイエローの瞳は、「本気で言ってます」って色してる。悔しいの……。お話は、小一時間ほど前に遡って。




「今日は……そうですね、なにか、変わったことを、しましょう」
時は夕方になったので、お夕飯も食べたし、とりあえずまぁ、今日の『夢』での遊び方……っていうかプレイの、お話し合いなの。
「はぁ〜い!!れののむちぽよボディに、はちみつをかけちゃって、二人がぺろぺろしてくれるのはどう〜? 」
愛想まで振りまいたのに、アッサリ無視をしてくれちゃって、ケンがこう言ったの。

「こういうのはどうですか?……私を本気にさせてくれた方に、最後までしてあげます。負けた方は、放置です」

可愛い水色うさぎの、りのんちゃんは、腕を後ろに組んだまま余裕で言いました。
「そんなの、俺が勝つに決まってるだろ。勝負にならん」
りのんちゃんってば、お色気皆無な存在のくせに、言ってくれるの〜。
「放置は嫌なの〜。れの、頑張っちゃうの〜!」
でもね、知ってるの。いつもこうして、今日は何する〜?とかってやってるけど、お話し合いは、『そういう体』っていうだけ。いつもケンは、りのんちゃんの顔色を見ているわ。今日の、りのんちゃんは、たっぷり焦らして欲しい……な、感じなのね。

りのんちゃんって、えっちの時も受け身だし、声もあんまり出さないし、表情で表現もしないし、早い話マグロ。表情もマグロ!
そんな、りのんちゃんの心を読んで、今夜は優しめ、今夜はちょっぴり意地悪に……と、毎夜のご希望に沿えているのだから、ケンは余程、りのんちゃんの表情の機微を捉えるのに長けているの。
「但し、途中で勝手にイっちゃっても、その人は、負けですからね。後は、放置します。ご留意ください」

そういう訳で、今日は、れの達かわいこちゃんズが、ケンの取り合いをすることになったの。


「りのんちゃん、まずは愛してあげますが……今日は、ちゃ〜んと、おねだりするんですよ〜」
ケンはりのんちゃんの首のスカーフに手を掛けて、しゅるしゅると解いたの。このスカーフには、ケンしか触れちゃだめなの。そう決められているの。りのんちゃん、ちょっと緊張してる?身体、カチコチなの。だって、おねだりなんて、したことないものね?
腰に巻かれた布も、優しく丁寧に取り払われて……そうしたら、りのんちゃんは言ったわ。
「ここからは自分でやる……」
あら?やる気?
上等なの。れのは階段の途中に座って、頬杖ついて、高みの見物しててあげるの。
ぱぁっ……て、イマジネーションの光が柔らかくりのんちゃんを包み……裸の、りのんちゃんが、姿を現したの。頭のリボンと靴は、そのままなのね。りのんちゃんって、いつも靴は脱がないの〜「いつ、誰に、攻撃されても良いように」と言ってるけど、ちょっと意味は分からないわ。
 りのんちゃんの腰を抱き寄せて、ケンはりのんちゃんの耳元で囁きました。

「今夜も、愛らしいですね……」
「……んっ……」
 ちょっぴり居心地悪そうに、でも、りのんちゃんって耳が弱いから、今のでもう感じちゃったみたいで、ケンの腕の中で身を捩らせました。抱きしめて、深いキス。いいな〜。角度を変えて何度も口付けては、ちゅっちゅっ、って、小さいキスも織り交ぜる。ケンが支えてあげているのに、りのんちゃんってばトロンとしちゃって……今にも床に崩れ落ちそうなの。
「おっと。座っちゃ、ダメですよ〜今日は、私の言うこと、聴けますか?」
「……聴くもん……はぁ……っ……」
りのんちゃん、囁きとキスだけで、もうトロトロなの。すぐイっちゃいそ〜これは、れのの勝ち確かもしれないの。


ケンはローションを取り出して、両手の指先に取ったの。りのんちゃんは、ヌルヌルに弱いの〜。触れるか触れないかの……距離で、りのんちゃんの両方の乳首を、下から上に、ぬる……ってすると、もうりのんちゃんは、声を上げちゃった。
「ココ……どんどん気持ち良くなって来ましたねぇ……最初は、こんなところ、何にも感じない……とか言っていたのにね……」
意地悪を言うケンに、声を殺したりのんちゃんだったけど、乳首の側面に、ローションを塗り付けられて、先端をピッて弾かれたら、女の子みたいな可愛い声を出しちゃった。這わせた指はそのまま、また舌を絡めたキスをして……。りのんちゃん、碧い綺麗な瞳が、ウルウルしているの。
「んんっ……んっ……ん……ケン……」
「……なんですか?」
「……ぅ……」

……出来ないよね、りのんちゃんに、おねだりなんて!
「ちゃんと言えたことだけ、してあげますからね」
またキスで口を塞いで、ケンの細い腕がりのんちゃんを抱き竦めると、右手が背筋に沿って下へとおりていくの。
「あっ……!あ……んっ……!」
りのんちゃんの、入り口に、くるくる指先でローションをなじませる。とっても敏感なそこは、甘〜い感覚を送り込むと、すぐに欲しがっているみたい。切ないの。
「……どうして欲しいですか?」
「…………ぅ……んんっ……あっ……」
にちゃにちゃと音を立てて、外側の部分だけを執拗に責められて、りのんちゃんは、まだ指の一本も咥えてないのに、もう立っていられないみたいに足がガクガク震えてる。
「……ケンん……」
いつもは、下僕極まってるケンが、今日はりのんちゃんを苛めているの。これは……れの的には美味しいわ。激写したいの〜。怒られるからしないけど。
「どうしました?なにか言わないと……ずっとこのままですよ?」
「……やだ……!!」
瞳にいっぱい涙を溜めたりのんちゃんは、蕩けた表情で、でも突っぱねちゃいました。
「じゃあ、可愛く、おねだりしてくださいね〜」
「……」

りのんちゃん、おねだり出来ないの〜可哀想なの〜なぜならプライドくそ高だから〜。可愛いの!二人の様子を見ていたら、何だか喉が乾いてきちゃって、れのは唇をペロリしました。



その時……りのんちゃんは、ケンの顎に指を掛けて、ピトッて自分からくっついたの。
ひゃぁ。りのんちゃんから、ケンにペタペタしてるの〜レアなの〜。これも、おねだりとしては、有効?
「……ちょっとビックリしましたけど、まぁいいでしょう。ただ、今のは、指だけですね」
「あああんっ!!……んん……あっ……あ!」
ケンの指先の関節が、表面だけを散々弄られてヒクヒクしているりのんちゃんのそこに、ローションを介して、ぬる……って入ったの。ドキドキしちゃう〜れのにも、早く順番回ってきて欲しいの〜。
「はっ……は……っ……あ、ああぁ……」
中の一番イイ所を、直接とんとん、ってされて、もう立ってられなくて、ケンにしがみついて蕩けた表情をしながら、甘ったるい喘ぎ声を上げちゃうりのんちゃん。
「ありがとうございます。りのんちゃんがペタペタしてくれたお陰で、より深くあなたを愛せますね」
「やっ……あ、ゆび、あ……!」
ケンは、普通のお顔でニコニコしちゃって、余裕綽々なの。
「けど、これ以上焦らすとりのんちゃん、指だけでイっちゃうので、ここまでです」
しがみつくりのんちゃんから、パッと手を放したケン。りのんちゃんは、そのまま膝から床に崩れ落ちてしまったわ。
「……あっ……」
はぁはぁ、甘い吐息が聴こえる……りのんちゃんは、瞳に涙を溜めてケンを見つめたまま、カーペットの上に身を横たえたの。こんな中途半端じゃ、切ないよね。ケンって、鬼畜〜?ぴんく色の乳首が、ローション塗れになって、てらてらと光っているのが、やらしいの。

 


ケン、れののことも、くしゃくしゃにしてなの。




お話は、最初の部分に戻るの。

「れの……おいで」

階段の上に、ハートの玉座にドカッと座り直して、ケンがれのに命令しました。普段なら、命令なんて、ご主人様のピコのそれしか聴かないけれど、今夜は特別なの。

「はぁい……! 」
どりらびクラシックのロリータお洋服も、今日はヘッドドレスも、ぜんぶ脱ぎ散らかして、階段の途中にイイ子にお座りしたの。
「ふふっ……れのの、今日の飼い主さん。ご奉仕して差し上げますの」
「そうですか。まぁ、いいでしょう。但し、大したことがなかったら、減点しますね」

減点されたくないの〜。れのの、ふわふわ黒髪を、一度かき上げてふわっと落として、せくし〜ぽーず☆

「あまり露骨なのを好まないので、いきなり減点します。がっかりさせないで下さいね? 」
うそ〜。いきなり減点されちゃったの!取り戻さなきゃ!
ケンは相変わらず肘置きに身体を預けて、脚を組んだまま。そこへ、下から割り入って……前を寛げて、ケンのものを、ペロリしちゃうの。

りのんちゃん、冷たい大理石の床に身を横たえたまま、ケンのそれを、興奮に紅く染まった目元で見ていたわ。可哀想だけど……今夜、ケンは、れののモノなの!
手のひらの中で、ドクドクと脈打つそれが愛おしいの。先端をちゅっちゅってしてあげて……くる〜って周りを舌でなぞって、れののお顔の横の髪は耳に掛けて、お口の中へ導くの。
「ん……っ……んんっ♪」

ケン、だ〜いすき☆ だって、いつもれのをドキドキさせてくれるの〜。喉奥まで呑み込んで先端を擦りつけて、喉できゅうって締めて、いっぱい可愛がって、いっぱい悦くしてあげるの!

「れの、上手ですね。教科書通りって感じですけど。ほら……もっと、エグいの頼みます」
れのの頭を、優しくて温かい手のひらで、だけど強引に押し付けて……奥の奥まで……。
「んぐっ……んん……っ……くっ……」
れのが、処理してあげるの。だから、いっぱいいっぱい、れのと遊んで欲しいの!
「ゴックン出来ますか?……出来ますね。ハイ……れのが欲しかったものですよ」
ケンのお顔は見えないけれど……声に、少しの興奮の色。嬉しいの〜お口の中に、喉奥に、い〜っぱい、叩き付けるように、出されちゃった!

「……ケン、ありがと〜なの〜」
お口に出された精液を、舌に乗っけて、べ〜って見せつけると、ケンは言いました。
「そういうの、お下品ですね。でも、嫌いじゃないですよ。気持ち良かったですし」
れのの頬に手を伸ばして……ほっぺたを、いい子いい子、してくれたの!……心が、嬉しいの。



これは、れのの、圧倒的勝利……と、思った、その瞬間。
後ろから、腕を掴んで引っ張られたの!


「……キャッ……!」


ドサッ。数段の階段の下の真っ赤なカーペットに、裸で仰向けに転がったれのの、上に覆い被さって、れのの肩を床に押し付けているのは……りのんちゃん。

「……んっ……んん〜っ……!」

りのんちゃんは、欲情した瞳ではぁはぁ吐息を漏らしながら、真上かられのの唇に、舌を割り入れるように、強引にキスしたの。
うそ……りのんちゃんから、れのにキスしてくれるなんて、初めてなの〜。
「んっ……んんん……ん〜!」
脚をジタバタさせたれのの身体を、もっと強い力で冷たい床に縫い止めて、続けられる深いキス。りのんちゃんの冷たい舌で、お口に出されたケンの精子、ぜんぶ絡め取られて、吸い付かれる。まるで、れののエネルギーまで吸っているみたい。一旦、お顔が離れて、唾液が二人のお口の間に、つぅ……って繋がったの。
こんなのって、予想外なの。りのんちゃんは、疼く身体を自分で抱き締めて、ケンを待って倒れているだけかと思っていたの。

「りのんちゃ……んんっ……!んっ……」

また、キスをされて、無遠慮に舌が入ってきて、ケンの精子の味がする。もうなんだか、れのも気持ち良くなって来ちゃったぁ……。
「んっ……ん……んくっ……」
りのんちゃんと、ケンの精子を、半分こ、したの。ケンの表情は見えないけれど……階段の上のハートの玉座から、れのとりのんちゃんを見下ろして、少し低めの声で言ったの。


「へぇ……百合的な……プレイですか?二人とも、可愛いですよ……グチャグチャで」
ドキドキしちゃう……。りのんちゃんの、首の後ろに腕を回して……きゅって抱き合ったら、そう、りのんちゃんの、ローション塗れにされた乳首が、れのの乳首に擦れて、気持ちイイの……。
「りのんちゃん……ん……」
きつく抱き合った身体を、ずりゅずりゅって擦り合わせて、りのんちゃんの、ひんやり低めの体温を感じるの。
「あっ……あぁ……っん!れの、気持ちぃよぉ……」
「……あっ……!れ…れろぉ……」
感じすぎて、りのんちゃん、お口が回ってないの。
れのは、もっと二人で気持ち良くなりたくって、りのんちゃんのカチカチになったそれに指を伸ばしたの。先端から、おつゆが溢れて、指で撫でたら、ぴくんって動いた。可愛いの。
「あっ……!!れ、ろぉ、だ、だめ……んっ!!ん〜っ……」
れのを振り切ろうとする唇を、両手でお顔を挟んで逃げられないように塞いで、ちゅっちゅしたら、りのんちゃんはチョロいから、またトロトロふわふわになっちゃって、抵抗を失ってしまったの。これは、れのの勝ちなの……!


……そこへ、おもむろに玉座から下りてきたケンが、りのんちゃんのお顔を、れのから引き剥がして、こう言ったの。

「れの。今のは、悪手でしたね〜、それをしたら、りのんちゃん、簡単にイっちゃうでしょ。相手を強制的に負けさせるは、卑怯じゃないですか〜?」

図星なの〜。ニコッとしてみたけど……ケンぜんぜん、笑ってないの〜怖いの〜……。
「ちょっと、悪戯心ちゃんが……♪」
「そうですか、そうですか。じゃあ、れのには、私が、悪戯してあげます。こちらへ来なさい。……りのんちゃん、ごめんなさいね。そこで、イイ子に見ていられますか?」
「……」
りのんちゃんは、うさぎなのに、犬みたいに肩で息をしているだけで、もうお返事も出来ないの。そのまま、そこへペタンと座り込んで、快感に虚ろな瞳をしているわ。



れのを膝立ちにさせて、ケンも同じく正面に膝で立つと、いつもの人を喰ったような胡散臭い笑顔で、言いました。

「れの、貴方に、れっきとしたご主人様が居るのは、存じ上げています。だからこれからするのは……そう、ごっこ遊びです。『ご主人様ごっこ』。れのは、不正をしてしまったので、私がお仕置きします。でも、『ごっこ』だから、可愛いお仕置きにしてあげますね」

ケンのお月様の色の瞳が、暗闇に、不気味に冷たく光るの。れのってば、何されちゃうの? 先にイっちゃったら、負けになっちゃうの。気持ちイイのは嬉しいけど、負けはいやなの〜。

「この間、欲しいと言っていた、これをあげましょう」
先に言った通りだけど、『夢』の中には、れの達のイマジネーションのぱわーで、なんでも持ち込み自由なの。
ケンが手にしていたのは……小さな丸が連なって、根元に行くに従って少しずつ大きさを増している、所謂、アナル用のディルド。

「それは困るの〜、それ、とっても気持ち良さそ〜って思ってたから、きっとすぐれの、イっちゃうの! 」
「はい。りのんちゃんを困らせたお仕置きなので、発言権は無いんですよ」

ケンは、れのと向かい合わせになって……れのを抱き締めて、後ろの髪をモフモフしてくれたの。ケンの身体は、引くほど細くて、抱き締め返したらちょっとゾッとしたの……。
「じゃあ、一個目から」
「ちょ……っ、ちょっと、待って欲しいの、そうだ、もう一度ご奉仕……あんっ!」
つぷっ……って、先端の一個目が、れのの中にすんなり入っちゃった。でも、これくらいなら良いの。早くケンを納得させて、あんまり幾つも入れられれる前に、早く抜いて貰わないと……。
「分かりますか……ほら、三個目まで入りましたね」
耳朶を噛まれて、癖のある声で耳元で囁かれるのと、お尻のお道具が、いっぺんに来て、気持ち良くて、切なくて苦しいの〜。
「あっ……あぅ……」

「りのんちゃんに、ごめんなさいは出来ますか?」
「ごめんなさいなの〜!早く、抜いて欲しいの〜あっ、そうだ、れの、お道具じゃなくて、ケンの指が好きなの〜指に替えて欲しいの〜……あっ!!ああぁうっ!!」

一気に、根元までずっぽり挿れられてしまったの。最後のおっきい一個が、丸の一番太いところで、れのの入口に蓋をしていて、そこはハクハクと、呑み込みたいように疼いてヒクついているの。
「言うこと聴けない、悪い犬ですね〜。誰が、私にごめんなさいしろって言ったんですか?りのんちゃんに、ごめんなさいしなさい、って言ったんですよ」
ネチネチ、言ってくるの……けど、れのは、もう、お道具を引き抜かれる時に、イっちゃうって思って、それは期待みたいな、でも、負けたらケンのを挿れて貰えなくなっちゃうし……葛藤なの。

「……りのんちゃん、ごめんなさいなの〜……」
立ち膝になった足が、ガクガク震えているの……。もぉ、ダメ……。

「あらら〜、りのんちゃん、聴こえてないみたいですね〜お返事無いですから。……という訳で、貴方には、こうするしかないですね」
ケンの肩口に、抱き締める形で頭を押し付けられて、お尻のお道具を……一気に、引き抜かれる……っ!
「……きゃぁぁんっ!ああっ!!くぅん……!!」
ケンが快楽から身体を逃がしてくれなくて、背筋を駆け抜ける背徳の甘い感覚に、やばいばい、イっちゃうよぉ……!
「あっ。そうでした。お道具より指が、良かったんでしたね〜」
お道具を抜かれて、だらしなく開いたそこに、ケンはわざと意地悪に長い指をぬるっ……と挿入すると……れのの、一番弱いところを、とんとん、って、指の腹で優しくノックしたの。
「あっああああぁ〜!!!きゃぅうん……!!ダメぇ〜……!ああああっ!!」
稲妻が走るみたいに……目の前がチカチカして……お腹の中が、熱い……こんなの、耐えられる訳ないよぉ……。
「……あ〜あ。れの、イっちゃいましたね。見えますか?これ。れのが出したの」
ケンの、綺麗な桜のお洋服に着いちゃったれのの精子を、指先で掬って、それは唇を割り入って、れのの舌に塗られたの。自分の精子、飲んじゃったぁ……。けど、もう、何も考えられない……放心状態、なの……。



ケンがパッと腕を離したので、冷たい床の赤いカーペットの上に、倒れ込んでしまったの。れのの自慢の黒いふわふわ髪が、ふぁ〜って広がるのを感じたの。

「お前は、ルール違反をするので、縛って放置します。そういう、『遊び』ですから」

ケンは、ニコッと笑って、ふあふあピンクのファーの可愛い手錠で、でもしっかり、れのを後ろ手に拘束しました。
今、『お前』って言われちゃった。なんか、胸の奥が……きゅうぅ……ってするの。


「りのんちゃん、今日は、イロイロ頑張りましたね〜拍手喝采です〜『おねだりできたで賞』あげます。れのとの百合百合、良かったですよ〜」

ケンと、りのんちゃんは、キスをして、ケンはりのんちゃんをいとも簡単に四つん這いにさせると、言いました。
「いつもは、この形は嫌だって言いますけど〜今日はさせてくれそうなので、イイですよね?」


後ろから、さっき散々、ローションで慣らしたりのんちゃんのそこへ、ケンのものを宛てがうと、入り口を先端で弄びながら、『はい』以外の選択肢の無い問いを投げ掛けるの。
「……おねがい……」
りのんちゃん、ぽろぽろ泣いちゃってるの。
「ご褒美ですよ。りのんちゃん」
「……あっ……あああああっ……!ケンん……!」



後は、二人がまぐわっているのを、見るだけなのよ。

……ケンは、りのんちゃんには、『お前』なんて言わないわ。っていうか、他の、誰にも言わないの。

 
この世に、れのだけよ。ずっと、ずぅっとそうなの。
そうね。思春期の頃に、相互オナニーくらいはしたの。けど、それだけだったの。それを『悪友』という言い方で、誤魔化しているの。



ケンは、恋を知らない、お子ちゃまなの。

だから、りのんちゃんに、早く恋をしなさいよ。れのには、それが出来なかったの。けど……りのんちゃんには、きっと出来るって信じてる。


そしたら、ケンは……りのんちゃんを失うことに怯えたり、自分の嫉妬の醜さに嘆き、手に入らない相手の魂を想って噎び泣き、時にはりのんちゃんにその怒りを容赦なくぶつけ、自己嫌悪を起こして地面をのたうち回り、それでもその恋に、そして自分に、酔いしれる……。

そういう、みっともない姿を、れのは今日と同じように、こうして一番傍で静かに見ているわ。



だって、ケンが大好きだから!無様な姿を、たっくさん見せて欲しいの〜。その為だったら、こうして当て馬の役だってやっちゃうわけなの。


けど、れのが、れのを捧げた一番は、『ご主人様』だから……そこのところ、よろしくなの〜!





現場からは、以上ですなの〜。







《つづく》